Advice before application


留学アドバイス(申込み前)


・留学希望者の方へ実例としてお伝えしたい申込み前のご注意事項です。


●第六話 日本の代理店を通さず直接現地スクールに申し込みした方がいいの?

代理店を通さず現地スクールへ直接申し込むメリットとデメリットは?

過去の実例として…

代理店(留学業者)を通さず申し込みをする際のメリットはただ一つだけと言えるでしょう。

それは留学費用に関してのメリットです。ただ一つといっても、留学を考えようとするほとんどの皆様がいちばん頭を悩ませるのがこの費用であり、とても重要な問題です。

代理店を通さずに現地スクールへ申し込む場合、下記の費用が抑えられる場合があります。

① 代理店手続き(手配)料金

代理店が請求する手続き料金は、留学期間により高いところでは50,000円以上のところもあります。この手続き料金には、現地滞在中に何か問題があった時などにヘルプする代理店サポート料金が含まれる場合もあります。逆に手続き料金が0円でも、オプションなどでサポート料を(場合によって半強制的に)請求される場合もありますので、ご注意ください。

② サポート料金

上記で述べたように、手続き料金にこのサポート料金が組み込まれている場合もありますし、また手続き料金は0円でもサポート料金を請求される場合もあります。

③ コース費用(授業料や滞在費用)

現地スクールには規定の入学金、授業料、滞在費用などがあり、これは各スクールのWEBなどに現地通貨(米ドル、カナダドル、豪ドル、ポンド、ユーロなど)で表記されています。代理店がこの現地通貨にて現地スクールの費用を案内している場合はいいのですが、日本円表記のみの場合は、内訳が不明で高い費用を払わせられる可能性もあります。特に航空チケットなども組み込まれたパッケージの日本円費用だとその内訳は全くわかりません。この場合、現地学校へ直接申込する費用に航空チケット費用をプラスして比較する必要があります。また、ほとんどの代理店が現地通貨に規定のリスクヘッジ(現地スクールへの支払い時に円安になった場合のリスクを避けるため予め現地1通貨あたり何円かプラスすること)を加算します。このリスクヘッジに関しては、近年経済情勢が世界的に不安定であるのと、リスクヘッジの内容(どのくらい代理店が加算するのか、日本円の請求額をいつの時点の外国為替相場で決定するかなど)でその費用が大きく左右します。少し例を挙げると、例えばカナダの現地スクール費用総計が5,000 CAD(カナダドル)としましょう。そして、業者は1カナダドルにプラス5円のリスクヘッジをかけ、申し込み時の為替レートにて日本円を決定する場合を仮定すると、2016年10月3日に業者に申し込みをした場合、この時の1 CADは78.89円となりますので、小数点を切り上げて5円のリスクヘッジをプラスしたとすると、1 CAD≒84円計算となり、請求額5,000 CAD×84円=420,000円となります。これを現地スクールへ同時期に申し込みをして、請求書が届き、現地スクールへの支払い期日が2016年12月19日でその日に5,000 CADを現地スクールへ送金したとすると、この日の1 CADは89.79円となり、5,000 CAD×89.79円=448,950円の支払いとなります。このケースにおいては、代理店に申し込む場合の方が28,950円も安くなることになります。もちらん、これと逆のケースも数多く存在します。10円を超えるリスクヘッジをプラスする場合は少し申し込みを考えた方がよいかもしれませんが、確かに上記のケースにおいては実際約2か月半の間に10.9円も円安になっていることになります。このリスクヘッジに関しては、ほんとうに予測不可能な問題なのです。しかしながら、代理店を通すとして、費用のことだけを考えれば、いつの時点の為替レートで換算するかの明確な規定があり、リスクヘッジのプラス日本円額がなるべく低い代理店を選択されるのがよろしいかと思います。

 

さて、上記で費用に関する問題を説明してきましたが、今度は現地スクールへ直接申し込みをするデメリットに関してです。下記がその各項目となります。

 ① 申し込み時に関して

代理店のサポートなしで現地スクールへ申し込みをするとなると、基本はemailでのやり取りとなります。現地スクールの窓口に日本人スタッフがいればよいのですが、いない場合は、英語でのやり取りとなります。特に海外の語学学校へ申し込みする皆さんでビジネスレベルの英語力がある方はほとんどいません。日本人スタッフがいる場合でも通常1名のケースが多く、かつ海外では部署が明確に分かれているケースもあり、申し込み窓口は日本人スタッフでも、申し込み後の書類は別セクションから英語で送信されてくる場合もあります。また、日本人スタッフが休暇に入った場合は、その期間は別のスタッフとの英語でのやり取りをするか、その日本人スタッフの休暇明けを待つしかありません。私の過去の経験からすると、ハイシーズンである夏前など、最初のインターネットでの申し込みの段階では自動で「お申込みありがとうございました。請求書や確認書を後日送信します。」と自動返信が英語でくるのですが、その後は何週間も連絡もないし、書類も送られてこないというケースを数多く知っています。これが、日本の代理店窓口を通して申し込みをしていれば、このような状況が発生したとしても、すぐにその代理店へ「申し込みをして書類が何週間も届かないんですけど、どうなってるんですか!?」と電話をするとこなのでしょうが、先方は海外で担当窓口への連絡先であるemailアドレスを探すのも一苦労、連絡先が見つかったら、自分がだれであって、どのコースにいつ申し込みを依頼したのかを英語でemail送信しなければいけません。何とか英語でemailを送信したものの、これもまた返信がない。そして、「私の英語のemail内容が間違っているのかしら…。」と悩む。そして、最後にはその現地スクールの取り扱いをしている代理店へ電話で尋ねてみる。しかしながら、現地スクールでの直受けと代理店を通しての受付規約や申し込みの流れなどの違いがあるのと、よその窓口を通して申し込みをしてる方へ無料でその知識を提供し且つそこの代理店にとってはまったく利益がない時間を費やすこととなる理由から、ほとんどの場合は他人事となり、電話での相談を断られることとなるようです。このように、現地スクールへの直接申し込みでお困りの皆さんの電話が私のところにも数多く回ってきます。できる限りの回答をさせて頂いてはおりますが、基本からご説明差し上げなければいけないケースもあり….、やはり最初から代理店を通して申し込む方がスムーズにいくと思います。

② 現地スクールの対応について

留学に関しては、現地での生活環境や現地でのスタッフの対応が低レベルであるスクールがまだ数多く存在しいる可能性はあります。その大きな理由とは、留学に関しては、旅行などと違い、リピーター(何回もそのスクールを利用する生徒)が0に近いほど少ないことです。つまり、一度そのスクールに参加した生徒はほとんどの場合、再度参加することはないのです。例えば、スタッフのホスピタリティーが最高で設備も整っているホテルなどは何回も利用しようと思いますが、逆に二度と行きたくないホテルもありますよね。でも、留学の場合は、内容が良い悪いに関わらず、二度と行かないケースがほとんどなのです。だから、極端に言えば「もう二度とこの生徒は来ないんだろうし、帰国しちゃえば海外からのクレームも難しいだろうから…」と思うスクールスタッフもいないとは限りません。それで、この状況になるリスクを避ける手段が代理店を通すことなのです。現地スクールスタッフの最初のホストファミリーの選択においても、現地スクールにおいて英語でクレームを言うことも難しい個人で申し込んだ生徒と留学に深い知識があり、英語も堪能で何か問題が発生したら細かく追及してくる代理店スタッフと、どちらにより良いホストファミリーを提供すると思いますか? 現地スクールでの生活において、どちらの生徒に現地スタッフがより良いサポートをしてくれると思いますか?もしも、現地スクールでクレームが発生したら、個人で申し込みをした生徒は現地での問題が解決しないまま帰国したとしても、帰国後も海外からその件のクレームを英文のemailで送信してくるケースはまずないことでしょう。しかしながら、代理店を通して申し込みをした生徒ならば、代理店スタッフからの早急の説明追及があるでしょうし、納得がいかない場合は、その生徒の帰国後もその追及は止みません。場合によってはその代理店は二度とそのスクールへ生徒を案内しないケースも充分生じます。そうなんです…代理店を通すことにより、その生徒は何回もそのスクールを利用する特別なリピーター対応を受けることが可能になるのです。このことが、代理店を通して申し込みをした場合の最大のメリットなのです。よって、わたくしは妥当な手続き料金サポート料金にて受付をし、出発前から帰国後までのサポートがしっかりしている日本にある留学代理店を通しての申し込みを強くお勧めします。

●第四話 留学申込み窓口(留学業者)の選択について

申込み窓口の留学カウンセラーの現地情報がすべて正しいとは限りません。

過去の実例として…

大学2年のC子さん、就活前の夏休みに憧れの英国で4週間の短期海外語学研修に参加したくて、留学業者の選択中。最終的に小規模E社と全国展開する大手G社に絞っての比較検討。担当カウンセラーを比較すると、経験豊富なE社スタッフがかなり詳しい。また、最初相談していたG社若手スタッフは途中で退職、引継ぎはそこそこ詳しい中堅スタッフが担当に…。

E社は、授業とホストファミリーのクオリティが高く日本人が少ない英国の語学学校を勧めており、費用も平均的でる。G社も授業のクオリティが高い学校を紹介し、且つホストファミリーは現地スクールが手配するのではなく、G社が各参加生徒にあった独自の最高に快適なスペシャルファミリーを紹介するとのことであった。また、G社は超大手旅行代理店との契約もあり、現地でも困った時にサポートが可能な日本人英国駐在員もいるとのことである。しかしながら、コース費用はE社の1.5~2倍の費用である。C子さんは英国研修を心配する家族ともよく相談した結果、超大手旅行代理店との契約もあり、何かの時にサポートしてくれる現地駐在員もおり、独自の特別なホストファミリーも手配してくれるG社に申し込みをすることになった。親子共に費用が高額なのは「特別な手配をするのだから…」と納得をしていた。

そして時が過ぎ同年9月下旬、C子さんはE社のスタッフを訪ねていた。今年の夏の語学研修は満足できなかったので、以前E社の熟練スタッフが説明した語学学校の内容がほんとうなのであれば、改めて翌年の春休みを利用して2週間ではあるが英国での語学研修をやり直したいとのことであった。E社の熟練スタッフはいったい何があったのかC子さんに尋ねてみた。そして、C子さんはG社での留学体験をこのように語ってくれた。

まず、現地語学学校は授業のクオリティが高い学校との話であったが、実際は1階がdrug store(コンビニエンスストア)の小さな2階建てビルのその2階が語学スクールであり、日本人の比率も高く、英語のレベル分けもあまりできていないクオリティが低い少人数の語学学校だった。各参加生徒にあった独自の最高に快適なスペシャルファミリーは、何とホストマザーが日本人で通学時間は片道1時間30分もかかる話とまったく違うホストファミリーであった。この件で相談しようとした日本人英国駐在員は、何社とも現地サポート業務を掛け持ちしている人物であり、掛け持ちしているため、各スクールの現状及びスクールスタッフや各留学斡旋業者との契約条件をすべて把握しておらず、お話にならない状況であった。この状況を気の毒に思ったE社スタッフは、再度このような悲しい思いをC子さんがしないように、現地スクールスタッフにこの状況を事前説明して、翌年春の2週間のロンドンにある語学学校の手配をスタートした。そして翌年春、ロンドンでの有意義な2週間の生活を過ごし帰国後、E社を訪れたC子さんは笑顔で溢れていた。この全国展開した大手G社であるが、その後いろいろと問題を抱えたまま倒産した。

このE社熟練スタッフとは前職のわたしであり、このお話は事実ではあるが、ここまでひどい状況は稀ではあると思う。しかしながら、皆さんが気を付けなければいけない点は以下である。

留学カウンセラーがすべて正しいインフォメーションを伝えているとは限らない。だから、カウンセラーがどんな人物であるのか見極めなければいけない。

良いカウンセラーは現地での注意事項を留学希望者が心配するかもしれない内容だとしても、しっかりと話してくれる。しかしながら、入社1~3ヵ月目のスタッフなどにカウンセリングをさせている業者の場合、質問に対してその場の雰囲気を良くするため、そのスタッフは成約率アップのために相手が喜ぶ内容を優先し、誤ったインフォメーションを提供してしまうことも多い。また、旅行代理店系の留学窓口などでは、留学希望者が授業内容、ビザ、ホストファミリーの件について質問しているのに、学校周辺の観光地やレジャーに関する旅行関連のお話に話題を変えてしまい、当初の質問をはぐらかされるケースもよく見かける。

とにかく、カウンセラーに偽りの現地情報を話されては、留学希望者はそれを信じるしかなく、こうなると社会経験や留学経験がない方は単独ではもう防御のしようがない。防御策としては、留学経験がある知人やより人生経験(人物を見抜く力)があるご家族が、オフィスでのカウンセリング時に同行していただいたり、ご本人とは別に電話での問合せをしていただいたりするなど、そのカウンセラーが正しい情報を提供しているかどうか、留学希望者の現地での快適な生活を思って真剣にアドバイスしてくれているかどうかを一緒に判断してもらうのも一つの方法だと思う